※この記事は、退職前、現役のドライバーだったころに書いたものである。
皆さん、こんにちは。今日も夜明け前の薄暗い道を走りながら、ふと考えたことがある。「人生という旅路の先には、一体何が待っているのだろう?」と。
最近よく耳にする「これからの3年で変わる生活」。実は、我々トラックドライバーの視点からも、その変化の波は確実に来ていると感じる。私の日常を例に、少し先の未来を生き抜くヒントを共有させてほしい。
夜明け前の運転席で、お弁当を持参する
食費やガソリン代の上昇は、私たちの生活をじわじわと圧迫している。私は仕事中、コンビニ弁当ではなく「手作りのお弁当」を持参している。

もし毎日コンビニを利用していたら、知らず知らずのうちにエンゲル係数が上がってしまうだろう。例えば、一食千円の弁当を月に25日食べれば25,000円。お茶を1日100円で買えば、25日で2,500円。これだけで合わせて27,500円になる。さらに夏場は、180mlのペットボトルに水を入れて凍らせ、持参している。そのための保冷容器も買った。ほかにちょっとした飴やお菓子を買えば、月に30,000円は簡単に超えてしまう。年にすると360,000円だ。
私は手作りのお弁当と、ポットに入れたお茶を持参しているので、この金額は当てはまらない。どうだろう。これをケチケチと考えると後ろ向きになるが、ゲーム感覚で成果を楽しむようにすれば、違った見方ができる。「外食を減らす」「小さな我慢を日常化する」という工夫は、決して後ろ向きなことではない。今の「当たり前」を維持するための、賢い防衛術なのだ。
運転席が「学びの場」に変わった
「新しい技術を怖がらずに触れてみる姿勢」が生活の質を変えると言われるが、これは本当だ。私は運転中、ただラジオを聞き流すのではなく、スマートフォンの読み上げ機能を使ってKindle本を聞いている。

以前は何の知識も残らなかったが、今では運転席が最高の学習空間に変わった。スマートフォンは単なる連絡手段ではなく、情報収集や読書、知識の整理に不可欠なツールだ。私は、月千円弱の定額で本が読み放題になるサービスを利用している。小説、啓発本、金融関係、歴史、どれをとっても興味のある本が見つかる。昔から「好きこそものの上手なれ」と言う。興味を持って聞いたものは頭に残る。こうしたツールを使いこなすかどうかが、仕事のスピードや心の豊かさに直結すると実感している。
「すぐ届く便利さ」の裏側にある、人手不足の現実
「いつでも開いている」「すぐ届く」というサービスが、当たり前ではなくなりつつある。現場では、かつて荷積みを手伝ってくれたパートさんの人数が激減し、積み込みが遅れることも珍しくない。その遅れを取り戻すために、ドライバーは高速道路を走る中で、法定速度の範囲内でできるだけ急ぐことになる。身を削る思いで走る場合もある。人手不足の時代、いろいろなかたちで時間を切り売りして対応せざるを得ない状況になるだろう。そういった意味で、これからは「便利さには相応の対価や、待つ時間が必要になる」時代だ。サービスを提供する側の奮戦を知ることで、社会の変化に対する心の準備ができるのではないだろうか。
車窓から見える、住む場所とインフラの格差

午前9時頃までは、ファストフード店などへの配送がある。それ以降は、大手スーパーのネットスーパーの荷物を、地方都市の大型店から中核都市の小型店へと運ぶ。毎日この道を走っていると、地域の活気の差を肌で感じる。機能が集中する拠点地域がある一方で、維持が難しくなりそうな場所も見えてくる。将来的にインフラが残る地域か、それとも不便を受け入れる覚悟が必要な場所か。住まい選びや生活設計において、「地域の将来を見据える」視点は今後ますます重要になるだろう。
別な視点で見ると、都市圏はインフラの整備が整っていて便利だが、心の面では問題点を抱えている。逆に人口密度の低い地域では、人との繋がりが密であったり、景観が良かったりと、心の安定にはよかったりする。一概には言えないが、先を見据えて、便利さを優先させるか、安らぎを取るか、自分に合った妥協点を見出すことが大事になると思う。
健康管理も「リスク管理」の一つ
「家族や介護の問題が突然割り込んでくる」のと同じように、自身の健康問題も突然やってくる。私の職場にも、持病で体調を崩し、姿を見せなくなる同僚がいる。私自身、74歳で現役を続けられているのは、毎朝のストレッチや腰痛対策といった「自分自身のメンテナンス」を欠かさないからだ。動けるうちに制度を調べ、体力を維持しておくこと。それが、自分と家族の未来を守る一番の対策になる。
休みで時間があるときは、できるだけ体を動かすようにしている。例えば、軽いウェイトトレーニングやスクワットをする。休みだから休むというのもひとつだろうが、気分転換と体調管理にはよいようだ。
結論:3年後を分けるのは「小さな気づきと行動」
未来を過度に恐れる必要はない。しかし、「今まで通りで大丈夫」という時代が終わりつつあるのも事実だ。
- お金の使い方を再点検する(私のお弁当習慣のように)
- AIなどのツールを少し触ってみる(運転中の「聞く読書」のように)
- 自分の体と対話し、異変に早く気づく(毎朝のストレッチのように)
こうした「小さな変化への対応」を今日から始めることが、3年後のあなたを、そして大切な家族を支える大きな力になる。
さあ、明日も安全運転で、一歩ずつ進んでいこう。

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